DATA
長崎港の西約100kmに位置する五島列島最大の島。
住所: | 長崎県五島市 |
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面積: | 326.34km² |
周囲: | 320.3km |
人口: | 約3万人 |
隆起と火山活動によってできた島
福江島は、日本列島形成の過程で生み出された特別な場所。地球奥深くから湧き出るマグマに押し上げられる”隆起”によって誕生した。地殻変動による隆起と火山活動が作り出す溶岩海岸や鬼岳からの眺望など、美しい自然景観が島の最大の魅力。また、禁教令解除後の五島最初の教会である堂崎教会など多くの教会がある。
火山活動と歴史の舞台
福江島の北西端から東シナ海へと突き出た三井楽半島は、隆起に伴う火山活動によって生まれた場所。古くから大陸への「海の通り道」として利用され、東シナ海を横断する遣唐使船の寄港地であったという。万葉集などの古典文学にも登場し、平安時代には異国との境界にある島、西方浄土の地を示す歌枕にもなっていた。三井楽町の高崎鼻~柏崎~長崎鼻までの海岸域および海域は、国の名勝に指定され、2015年には日本遺産に認定された。
溶岩の中に生まれた白砂の海岸
溶岩海岸が囲むその一角に美しい白砂の海岸「高崎ビーチ」がある。福江の中心街から車で約35分。島民からも愛され、訪れる人々を魅了する島随一のコバルトブルーの海と白い海岸は、スタジオジブリの背景画家であった故山本二三氏が描く五島百景の中でも描かれている。
絵・山本二三「高崎海岸(福江島)」